【今週のハイライト】
ライブドア問題から見える株式市場の危うさ(1)
~株式分割と投資組合を使ったトリックはなぜ見過ごされたか~
ライブドア問題は、個人的スキャンダルを超えて、日本の株式市場の様々な脆弱性をあぶりだした。ライブドアはどんな手口を使い、どうしてそれがやすやすと見逃されてきたのかを逐一整理し、今後の株式市場の課題を大づかみにしよう。第一回はライブドアの手法のうち、中心となった株式分割と投資組合のトリックを説明する。
ナビゲーター/吉村 克己
2006年1月30日
マネーゲーム時代のトリックスター

ライブドア・株価ボード
株価とともにライブドア関係のニュースを伝える電光ボード(東京・千代田区)
(写真提供:時事通信社。なお同写真およびキャプションについて、時事通信の承諾なしに複製、改変、翻訳、転載、蓄積、頒布、販売、出版、放送、送信などを行うことは禁じられています)
1月23日、元ライブドア社長の堀江貴文容疑者ら4人が東京地検特捜部に逮捕された。容疑は関連会社の企業買収や業績を巡る「偽計取引」と「風説の流布」など証券取引法違反。ライブドア本体の粉飾決算の疑いも持たれている。
堀江氏は社長も取締役もすべて辞任し、同氏のブログは『ライブドア社長日記』から『堀江貴文日記』にタイトルを変更された。
ブログは逮捕される前日の1月22日が最後の日付になっており、「疑いをかけられている件につきましては私は身に覚えがないですし、報道されている件は誰がどこでどう調べたのかもわからないような代物ですので、なんともコメントのしようがありません」と書いている。検察の容疑もマスコミの報道も捏造だというわけだ。
果たして捏造なのか、事実なのか。マネーゲーム時代のトリックスターともいえる堀江氏が引き起こしたライブドア問題を通じて見えてきたのは、制度や投資家や証券取引所も含めて日本の株式市場の危うさだった。
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