リポート:2006年、若者の二極化は一層深刻化する

公的支援、学校教育の改革が必要に

日経ビジネスアソシエ編集長
渋谷 和宏

 こうした二極化は社会にどんな影響をもたらすのだろうか。ミクロとマクロに分けて考えてみよう。まず、企業レベルで考えると、コア人材を今後も確実に採用し、育成していくだろう。つまり、二極化をうまく活用していくということだ。問題は、社会全体のレベル。何らかの形で社会不安を取り除いていくと思う。これは企業に任せるだけでは解決にならない。派遣、パートから正社員への転換への支援、そのための能力形成支援を国なり自治体なりが手がける必要が出てくるだろう。

 また、学校教育の中でも知育以外にコミュニケーション能力を磨いていく必要がある。そのためには動機づけが必要だ。中学生くらいから社会との接点を持たせてあげる、何らかの実際の就業体験を与えてあげるべきだろう。社会というものを知らないと「漫画家になれなければバイトでいい」とか非現実的な夢しか持てなくなってしまう。社会には実にいろいろな仕事があり、そのやりがいは顧客とのやりとりやチームワークで成果を出したりすることで生まれるという気づきを早めに与えてあげることが必要だ。

「日経ビジネスアソシエ」(2006年1月17日号)

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