リポート:
日本のネット企業が絶対に
アマゾン、グーグルに追いつけない理由(3)

~「地図・写真・動画を問わず、情報すべて検索できるようにする」
(グーグル・前編)~

 2005(平成17)年10月28日(金)、WPC EXPO 2005の3日目午後、グーグル・インコーポレイテッド、エンジニアリングディレクター、マグラス・みづ紀氏の基調講演が行われた。

 講演のタイトルは「Googleが拓く次のネット社会」。IT社会をつねにリードするグーグルの講演とあって、会場には満員の聴衆が詰めかけた。 

文/二村 高史 写真/後藤 究
2005年12月8日

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ガレージから始まった世界的企業

 講演は、グーグルの誕生から始まった。広く知られているように、グーグルの誕生は、ラリー・ページ氏とセルゲイ・ブリン氏という2人が、スタンフォード大学において出会ったことがきっかけである。

 実は、ラリー・ペイジ氏がスタンフォード大学を見学したときのキャンパスガイドが、セルゲイ・ブリン氏であったという。意気投合した2人は、コンピュータとネットワークの将来について、長時間話し込む。

 そして正式にラリー・ペイジ氏が入学した後、2人は「BackRub」というパックリンクによってウェブページの記事を検索するシステムを開発する。

 「ウェブページ検索の重要性に気づいた2人は、身近にある安いパソコンを寄せ集めて、グーグル研究プロジェクトを開始しました。ところが、1998年ごろになると人気が出始めてトラフィックが急増。10000件のクエリーが入ってくるようになったのです。大学のネットワークがしばしばダウンする事態に陥り、2人は独立せざるをえない状況になりました」

 そこで2人はインテル社のスーザン・ウォジスキ氏のガレージを借りて創業することになる。ウォジスキ氏は、現在、グーグルの副社長となっている。

 こうして1998年にガレージで始まったグーグルは、2005年現在、技術者を中心に社員は5000人近くに拡大。世界の25か所に拠点を持ち、何千というパートナー企業を持つ会社となった。

 「会社の規模は拡大しましたが、グーグルには一貫して変わらない『使命』があります。それは、世界じゅうにある情報を整理し、それを世界の人びとに示すということです」

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