アスベストは自分で監視し対策を

アスベストはこんなところにも使われている

 屋根材や壁材などのほか、吹きつけたものも、アスベストが固定されていれば危険ではない。ただし劣化してアスベストが空気中に飛散した場合は、発ガン作用を持つ。

   
通常のアスベストより危険な青石綿(クロシドライト)の耐火被覆   垂れ下がったアスベストの吹きつけ耐火被覆。極めて危険だ   ロックウールの耐火被覆。外見だけで石綿を含むかどうかは分からない
   
波形スレート。家庭でも石綿入りのスレート瓦が使われてきた   屋根材に耐火性能を付与する、石綿フェルト材   一般住宅の外壁材にもアスベストを含む材料が多い
   
天井へのパーライト吹きつけ。アスベストを含んでいる場合も   石綿化粧セメント板の屋根。石綿が屋根材に使用されることは多い   オフィスのタイル(pタイル)にも以前は石綿が含まれていた
   
石綿セメント板タイプのオフィスの天井材。外すときには注意   壁へ吹きつけられた石綿。表面の黒さは、油が付着したため   車のブレーキパッドにも、石綿が数年前まで使用されてきた
   
和室の砂壁状吹きつけ   トイレの天井の石綿セメント板   石綿含有配管

・上記の写真と同様の形状でも、アスベストを含まないケースもある。外見で完全に判別できないことがアスベスト問題を複雑にしている。
・アスベストが露出しているのに、分からないケースも多い。例えば、吹きつけアスベストも、吹きつけた後にコテで押さえつける「コテ押さえ」が行われている場合は、「じゅうたん」のような表面に見える。天井に吹きつけアスベストがあるのに、よく見ないと気づかない場合もある。
・ロックウール自体には発ガン性が認められていない。だが、1988年までアスベストを混合した吹きつけ用ロックウール材が製造されていたため、在庫がなくなる翌89年頃まで、アスベストを混ぜたロックウールが施工されていた可能性がある。
写真提供/中皮腫・じん肺・アスベストセンター提供(ブレーキパッドの写真を除く)

中皮腫になるメカニズム

*中皮:肺や心臓、胃、腸、肝臓などの臓器の表面を覆っている膜。中皮腫にはその発生部位によって、胸膜中皮腫や腹膜中皮腫などがある

中皮腫の特徴
・肺にできる中皮腫は、大半がアスベストの吸入に原因があると推定されている。吸い込んだアスベストが肺の奥深くの肺胞に突き刺さり、細胞をガン化させる。
・アスベストが飛散する環境に長くいることで、胸膜(肺の)中皮腫になるほか、数は比較的少ないが腹膜(腹の)中皮腫になる可能性もある。
・中皮腫の発病までには、アスベストを吸引してから30~40年かかる。
・いったん中皮腫になると、決め手となる治療法はない。発病後1~2年で亡くなるケースが多い。5年生存率は10%未満と極めて低い。

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