さらば!迷惑メール(後編)
第2部
迷惑メールはこうかわせ

専用ソフトの対策機能:
「最後の砦」ですっきり防御
ユーザー設定の種類も豊富

 最近では、迷惑メール対策機能を持つ市販ソフトが数多く登場してきた。「Norton AntiSpam 2005」のように迷惑メール対策に特化したソフトのほか、「ウイルスバスター2005」のように統合型のセキュリティ対策ソフトに迷惑メール対策機能を加えた製品もある。いずれも学習型のフィルタリング機能を備える。

●迷惑メール対策機能を持つ主なソフト 【クリックで拡大】

 市販ソフトに搭載された迷惑メールの判定技術は、基本的にプロバイダーが採用しているものと同じ。「バイアグラ」「アダルト」など迷惑メールでよく使われるキーワードで見分ける。または、本文に画像が多い、不審なURLが書かれているといった迷惑メールにありがちな特徴があるかどうかを調べる。

 こうした迷惑メール対策ソフトをインストールすると、Windowsのシステム内に常駐する。ユーザーがOutlook Expressなどのメールソフトで受信をするときには、自動的にメールを検査する。

 ほとんどのソフトは、迷惑メールと判定したときにはそのメールの件名の前に「MEIWAKU」などという文字を加える。Norton AntiSpam 2005 やウイルスセキュリティ2005EXのように、自動的に迷惑メールフォルダーに振り分けてくれるものもある。

 本来は通常のメールなのに、ソフトが迷惑メールと誤認識した場合は、ユーザーが間違いを修正する。例えばNorton AntiSpamでは、Outlook Expressなどメールソフトのツールバーに追加されるボタンを押して「これはスパムです」を選ぶ。こうした操作を繰り返すことで、次第に判定の精度が高くなる。

POPFileが高精度

 迷惑メール対策ソフトに最も求められるのはメール判定の精度だ。取りこぼした迷惑メールをユーザーがいちいち修正していては面倒だし、通常のメールを迷惑メールと間違えて診断されるのも困るからだ。

 そこで、左の市販ソフト4本を使い、実際にどの程度正確に判定できるかの目安としてテストを実施した。テストは約140件のメールを受信し、その中に含まれる64件の迷惑メールをどれだけ正確に判定できるかというもの。比較のため、迷惑メールのフィルタリング機能を備えたメールソフトのOutlook 2003とThunderbirdに加え、フリーのフィルタリングソフトであるPOPFile(79ページ参照)もテスト対象に加えた。

 誤認識の数もふまえて結果を見ると、市販ソフトの中では、突出した製品はなかった。あえていうなら、検知した数が48件で、誤認識を1件に抑えたウイルスバスター2005がまずまずの結果を残した。

 その他のソフトでは、フリーソフトのThunderbird とPOPFileが健闘した。Thunderbird は43件を検出する一方で、誤認識が0件と精度の高さを示した。POPFileは64件の迷惑メールをフルに検出し、間違えも2 件と比較的少なかった。PO PFileは事前にWebブラウザーの操作画面で1件ずつ迷惑メールであるかどうかを指定する手間が必要で、市販ソフトと比べるとやや面倒なところもある。ただ、苦労するだけの結果は十分得られそうだ。

 上記のテストは、初期設定のままで実行したが、それぞれのソフトでは、迷惑メールを抽出する際のユーザー独自の条件も設定できる。

アドレス許可を駆使

 まず、監視レベルの調整機能。あまりにも迷惑メール検知の間違いが多い場合など、フィルターの効き目の強弱を調節できる。

 よく受信するメールアドレスを登録することで、迷惑メールと判別しないように指定する機能(アドレス許可指定)もある。誤認識を防ぐためには、仕事関連や友人のアドレスだけでなく、迷惑メールと誤認識されることが多いHTML形式のメールマガジンや英語メールのアドレスなども登録しておきたい。

 逆に、登録したメールアドレスを必ず迷惑メールとして判定する機能(アドレス制限)もある。ただし、迷惑メールの送信者はこうしたフィルターにかからないよう、送信アドレスを頻繁に変更する。そのため、実際には大きな効果が期待できない。

 試しにNorton AntiSpam 2005で、事前に受信した迷惑メール(約150件)のアドレスをすべて迷惑メールとしてみなすよう登録した上で、上記と同じテストをしてみた。結果は、正確に検知できた数が40件と、最初より2件増えただけだった。

 メールの本文に使われている言語がどれかを判別して受信制限できるソフトもある。例えば、日本語のメール以外は必要ないので受け取らないと割り切れば、海外から届く英語や中国語などの迷惑メールを排除できる。

●(実験)迷惑メールを受信して各ソフトの実力をテスト 【クリックで拡大】

●ユーザーのフィルター設定でさらに精度を高める 【クリックで拡大】

SAFETY JAPAN メール

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。