さらば!迷惑メール(後編)
第2部
迷惑メールはこうかわせ

メールソフトの対策機能:
OEのルールを有効活用
乗り換えも対策強化への一手

 加入しているプロバイダーが無料で使いやすい学習型フィルターを提供していたら、それであなたの迷惑メール対策は一応“合格点”といえる。しかし、プロバイダーに学習型フィルターがないという人も多いはず。たとえ提供していても、「迷惑メールが多すぎて1つのフィルターで防ぎきれない」など、現状に不満がある人もいるだろう。そんなときは、メールソフトや専用ソフトでの対策を検討しよう。

 まずチェックすべきは、日頃使っているメールソフトの機能。ソフトによっては学習型フィルターを備えているものがあるが、圧倒的に利用者が多い「Outlook Express(OE)」はルール型フィルターしか搭載していない。 方針は、OE を使い続けるか否か、で決まる。OEを使い続けるのなら、ルール型フィルターを設定した上で、主に80ページで解説する学習型フィルターを搭載した専用の対策ソフトを導入しよう。OEにこだわらないなら、学習型を搭載したメールソフトへの乗換えを検討しよう。

●プロバイダーが提供する主なルール型フィルター(会員向け) 【クリックで拡大】

ルールの心は整理整頓

 まずは、OEにおける賢いルール型フィルターの設定法を紹介しよう。 OEのルールはプロバイダーのそれよりも詳細に設定できる。迷惑メールをサーバーで削除するプロバイダー のルール型フィルターと違って、メールソフトでの対策は必ずメールをパソコンで受信する。削除する際な どに、何かの間違いがあっても後から確認・変更ができるので安心だ。

 ただし前述の通り、ルール型フィルターは、あくまでも学習型を補完 する目的で使うのが現実的だ。迷惑メールを抽出するために数多くのキ ーワードを登録する手間をかけるよりも、いつも連絡をやりとりする相 手のメールを、特定のフォルダーに確保するのに使った方がいい。

 例えば、「自分が勤めるNPC商事の社内メールは『社内』フォルダーに 入れる」ルールを設定してみる。 「ツール」→「メッセージルール」→「メール」とたどって設定画面を開き、 フィルターの条件とメールの処理方法を選ぶ。フィルターの条件は社内 ドメインの「@npcsyoji.co.jp」、移動先のフォルダーは「社内」にしておけばいい(図)。

●独自のフィルターを持つメールソフトを使う 【クリックで拡大】

 なおOEの最新版には、74ページで述べたWebビーコンを回避するた めの機能がある。HTMLメールを開いても画像がブロックされるのだ。 表示するには、件名の下に出る「このコンピュータが送信者に識別される…」というメッセージをクリック する。さらに、「ツール」メニュー→「オプション」→「読み取り」で「メ ッセージはすべてテキスト形式で…」にチェックすれば、メールを必ずテキスト形式で表示することも可能だ。 メールソフトの乗り換えを検討するのなら、行く先の候補は、独自のフィルター機能を搭載した製品だ。

 例えば「Outlook 2003」は、マイクロソフトの「SmartScreen」技術を採用した独自フィルターを持って いる。対象は英語の迷惑メールのみだが、世の中には英語の迷惑メール が多いのでそれなりに役立つ。 「Office 2003」を既に所有していればOutlook 2003は無料で使える。

 フリーソフトの「Thunderbird」は、学習型のベイジアンフィルターを搭載している。ユーザーがメール を選択して「迷惑メール」ボタンを押すとそのメールは「迷惑メール」フォ ルダーに移動する。間違えて通常のメールが迷惑メールフォルダーに入 ったら、やはり選択して「非迷惑メール」ボタンを押す。これを繰り返すことでフィルターの精度が高くなってゆく。80ページで紹介する、フ ィルタリング機能に関する実験では、良好な結果を示した。

 「Eudora」も、ベイジアンフィルターを備えている。受信メールの“迷惑メール度”をスコア表示してく れるのが面白い。「ツール」メニュー→「オプション」→「スパムメール」→「スパムしきい値」項目で、学習 型フィルターの強さをユーザーが決められる。

フリーソフトを追加する

●独自のフィルターを持つメールソフトを使う 【クリックで拡大】

 メールソフトの乗り換えは敷居が高過ぎるのなら、「POPFile」のように、ベイジアンフィルターを備える フリーソフトを導入する手もある。 これはメールソフトとサーバーの中間で働くソフト。サーバーから来たメールを一度POPFileが引き取り、 「spam」「other」など、ユーザーが設定したデータベースに分類。各データベース内のメールに含まれる単 語の特徴に基づいて、新しく来たメールがどの仲間に近いかを判定。 最も近しいデータベースの名前を件名に挿入して、メールソフトに引き渡す。 こちらも、本誌実験で良好な結果を示している。

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