さらば!迷惑メール(前編)
本誌実験で明らかになる傾向と対策
送信業者の手口:
これが迷惑メールのカラクリだ
サイト上で売買されるアドレス
受け取るとほとんどの利用者が「迷惑」と感じているのにもかかわらず、迷惑メールは増え続けている。
その大きな理由が、メールによる勧誘や広告が従来の郵送やチラシなどに比べて極めて低コストであるためだ。従来であれば広告・宣伝の案内は、郵便を使ったダイレクトメールが一般的だった。この場合、海外から発送するなどの工夫をしても印刷代まで含めると1通当たり最低でも80円程度はかかる。1万件のダイレクトメールを出そうとすると、費用は約80万円となる計算だ。
ところが電子メールは安い。何社かのメール送信の代行業者に価格を問い合わせてみたところ、安ければ1通当たり0.6円程度。 1万人に送っても送信代は6000円しかかからない(メールアドレス入手代は別)。詳細は不明だが、これで2~3%の返信があればビジネスとして十分利益が出るといわれている。
送信代行業者を使った例。一般には送信数が増えれば単価も安くなるが、ここでは割引きなしで計算した。郵便を使うダイレクトメールに比べて、電子メールを使うと送信コストは格段に安い
10万人分の送信代金を比較した。送信代行業者を使わずに自分で環境を用意できるのもメールの利点。メールアドレスのリストやソフトなどはWebサイトで簡単に手に入る
送信数がより多い場合、自前でシステムを構築すれば、さらに安く送れる。必要なものはインターネットに接続できる環境と、送信用のメールアドレス、メール送信用の専用ソフトウエアのみ。例えば10万通のメールを送る場合、自前のシステムなら10万円強もあれば送信できる。
パソコンを使ったシステムだけでなく、携帯電話を使ったメールの送信セットも販売されている(左の写真)。価格は70万円からとやや高いが、携帯電話からのメールはユーザーの返信率がパソコンからのメールよりも高いとされている。出会い系に至っては「勧誘メールに対して返信率は10%を超える例もあるのではないか」(大手携帯電話会社)と言う。
●メールアドレスの収集手段は多岐にわたる
この連載のバックナンバー
- ネットが使えなくなる日 (2005/08/08)
- さらば!迷惑メール(後編) (2005/07/25)
- さらば!迷惑メール(前編) (2005/07/13)

