さらば!迷惑メール(前編)
本誌実験で明らかになる傾向と対策

第1部
対策の第一歩、まず敵を知ろう

 今回のアンケート調査では、多くの読者から迷惑メール(スパムメールとも呼ばれる)に対する怒りの声が寄せられた。なぜ、見ず知らずの相手からこうした望まれていないメールが届くのか。どんな種類のメールがあるのか。

 第1部では、編集部が行った実験を通じて迷惑メールの実像に迫る。まず敵をよく知っておくことが、対策の第一歩として重要であるからだ。

日本で多い「出会い系」

 まず、迷惑メールとはどういったものを指すのか。一般には「受信者の意志に関係なく、一方的に送りつけられる電子メール」と定義されている。実際には、見知らぬ相手から届くメールすべてが万人にとって「迷惑」とは限らないが、受信者がそう感じれば迷惑メールの範ちゅうに入ることになる。

 現在、インターネット上でよく見られる迷惑メールの種類は、内容によって大きく4つに分類できる。まずは広告・宣伝メール。特に、ソフトウエアや医薬品、健康食品などの販売メールが多い。件名は「Office XPが5000円で」や「バイアグラが80%OFF」など、通常よりも破格の安値であることを訴える内容になっている。日本語以外に英語で書かれたメールも多い。

 そして、日本で特に多いのが「出会い系」のメール。「今すぐ会える」や「女性を無料で紹介します」などの件名で届く。メールを開かせるために、「こんにちは」や「元気ですか」「ご無沙汰してます」などの件名が付いた、知人からのメールを装ったタイプもある。

 詐欺メールも増えている。銀行やクレジットカード会社からのお知らせを装い、不正なWebサイトにアクセスさせて、口座番号と暗証番号を盗み出そうとするフィッシング詐欺を狙ったメールや、架空請求メールなどもここに含まれる。

 ウイルスを添付したメールも迷惑メールの一種といえる。最近のウイルスメールは差出人を詐称しており、件名が意味不明なものもある。

 2002年に再構築した安否確認システムでは、携帯電話のインターネット接続機能を使って安否の情報を登録できるようにした。社員は専用サイトにアクセスし、選択式で自分の状況を登録することが可能だ。

おとりアドレスで収集

 では、実際にどんなことをしたら、どれくらいの数の迷惑メールが届くものなのか。編集部では、メール収集用の“おとりアドレス”を用意し、迷惑メールが届くきっかけになると指摘されている代表的な行動パターンを実行。受信する迷惑メールの数をカウントした。

 実験の概要を説明しよう。まず、おとりの行動パターンを3種類設定し、それぞれについてメールアドレスを用意した。

 行動パターンは、(1)アダルトサイトを見て、そのサイトにメールアドレスを登録したり、掲示板での書き込みに返信する(アダルト君)。(2)一般の掲示板に相談を書き込んだり、メール友達を募集する(掲示板君)。(3)アンケートや懸賞に応募する(アンケート君)。さらに比較のため、(4)何も行動しないパターン(何もしない君)のメールアドレスも用意した。

 実験では、それぞれの行動パターンに対して、BIGLOBEの会員向けメールおよび無料のメールアドレスを用意した。会員向けメールとだれでも使える無料メールへの迷惑メール着信量に差があるかどうかをチェックするためだ。なお、実験期間は、3月17日から4月7日までとした。

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