バックアップ電源や多重衝突への対応がポイント
ドライブレコーダーは、事故や危険の瞬間の映像を記録する点では機能はほぼ共通だが、細かいところで導入時のチェックポイントとなる点はいくつかある。その一つが、事故時に確実に記録するための機能だ。
ドライブレコーダーは、事故で火災などが起きたりしない限りは、多少の衝撃でも記録機能が影響を受けることはない。事故時の記録用だからそれは当然と言ってしまえば当然だが、事故時にはドライブレコーダー本体への影響とは別に、電源寸断への影響も考えなければならない。記録には電源が必要なため、事故の瞬間に電源供給が止まってしまうと意味がないからだ。
そこで現在のドライブレコーダーは、バックアップ用の電池を内蔵しているものが増えている。バッテリーが損傷しても、映像の記録に必要な分だけの電源は確保できる仕組みだ。バックアップ電池の有無は、確実な記録を支える重要な機能の一つだ。
また多重衝突に対する機能も、考慮すべきポイントになる。急ハンドルなどで立て続けに2度ぶつかったような場合、1度目の衝突は自動的に記録されても、そこで記録が終わってしまい、2度目の衝突が記録されないことがある。一部のドライブレコーダーでは、二つの衝撃を自動的に判定して両方とも記録する機能を持つものが出始めているが、まだまだ少数派だ。多重衝突は事故の中でもそう起こり得るものではないが、より確実な記録を求めるならば、多重衝突への対応もあった方がいいといえる。
もう一つ、ドライブレコーダーの使い勝手に影響する機能が、加速度センサーの設定変更の機能だ。ドライブレコーダーは加速度センサーで急激なGを感知し、それをトリガーに映像を記録する。映像記録の基準となるGは、0.4~0.5G程度の機種が多いが、中にはセンサーが過剰に反応し、路面状況の悪い道を走っただけでその揺れで反応したり、逆に反応が鈍くて事故を検知しないようなものもある。
過剰に反応すれば正常な走行時のデータで記録媒体がいっぱいになるし、反応が鈍ければ機器として意味をなさない。そこでそのGを、購入後にユーザーが調整できる機能があるのが望ましい。調整機能を持つドライブレコーダーでは、SDメモリーカードなどの映像記録媒体をパソコンにつなぎ、パソコン上の専用ソフトで設定をカードに書き込むことで、センサーの反応レベルを変更できる。
「ドライブレコーダーにはまだ標準規格と呼べるものはなく、機能的には千差万別です」とドライブレックの八木氏。その機能の違いが3万円から20万円程度という、ドライブレコーダーの価格帯の広さに表れているともいえる。
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