犯罪の“黒船”が来た! スキミングの恐怖~その3
今年3月に『スキミング』(扶桑社新書)を出版した松村テクノロジー社長の松村喜秀氏は外国人犯人グループの実情に詳しい。実際にアジトへも潜入し、そこで貴重な情報を得てきたこともある。
どのような経緯で、そのような犯罪情報にかかわるようになったのか。そして今、スキミング犯罪には、どのような対策を取ればいいのか。松村氏に聞いた。

取材・文/吉村克己 写真/中野和志
2007年5月16日

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 埼玉県の信用金庫のATMから約50口座、計3250万円あまりを不正に引き出していたのは、埼玉県警に身柄を拘束されていた4人の中国人グループの犯行であることが、ゴールデンウイーク中の5月5日、分かった。

 犯人グループは2005年12月、ATMに小型カメラを設置し、口座番号などを盗み取って、「生カード」に情報を転写して、不正引出を行っていたのだ。

松村テクノロジー社長 松村 喜秀氏

 松村喜秀氏は世界各国の捜査機関にも協力しており、こうした外国人犯人グループの実情に詳しい。実際にアジトへも潜入したことがあるという。

 「アジトに行くと楽しいのが半分、恐いのが半分ですね。危害を加えられるのではないかと心配になる半面、『先生、先生』と親切にしてくれたりもするし、貴重な情報が入手できるんです。本当はこういう捜査は捜査機関がやるべきなのでしょうが、日本の警察はそこまではやらない。だから、わたしのような民間人が丸腰でアジトに乗り込まないといけないのです」。

 なぜ、技術者出身の会社社長である松村氏が、スキミングやカード犯罪の専門家として捜査協力までするようになったのか。そのきっかけは北朝鮮製といわれる精巧な偽100ドル札と出会ったことだ。

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