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10年後、日本は力強く再生する
~10年後の世界と日本を読む(前編)~
双日総合研究所取締役副所長、主任エコノミスト 吉崎 達彦 氏
今回は主に世界情勢の予測から見た日本の10年後の位置づけを紹介する。
語り手/吉崎 達彦氏(双日総合研究所取締役副所長、主任エコノミスト)
文/二村 高史
2006年2月6日
10年後を占うには、いかに「読み筋」をつかむかが重要

双日総合研究所取締役副所長
主任エコノミスト 吉崎達彦氏
講演の冒頭、「現代のような激変の時代において、10年後を語るのは無謀なこと」と前置きしつつ、吉崎氏は「読み筋」をつかむことが、未来を占う上で重要であると言う。
そして、実際の「読み筋」の例として挙げられたのが、米ペンタゴンの1992年のセミナーをまとめた「アジア2005」というシミュレーションである。
「ここには、1992年から見て13年後の2005年までに起きる可能性のある、アジアの悲劇的なシナリオが4つ挙げられていました。
その1つが印パ戦争勃発とパキスタンの敗戦、崩壊。そして、インド、イランによるパキスタンの分割でした。そして、そこには『このシナリオが実現した場合、ディエゴガルシア島が軍事的に重要な拠点になる』と書かれているのです」
吉崎氏によれば、このさりげなく書かれた一文こそが「読み筋」という。複雑にからんだ状況を丹念にシミュレートした結果、こうしたシンプルでありながら的を射た結論が出てくるというわけだ。
「アジア2005」には、「強すぎる中国と弱すぎる中国」という項目もあり、どちらの場合にも「悲劇的なシナリオ」になる恐れがあるという。
中国の高齢化と経済発展をシミュレートすると、「弱すぎる中国」になる可能性がある。なぜならば、「国民が金持ちになる前に、年老いてしまう」という「読み筋」が出てきたからだ。
吉崎氏は、日本の10年後を占うときも、こうした「読み筋」 をつかむことが必要だと言う。そして、具体的に次の2つの方法を挙げた。
1.世界経済のトレンドから考える方法
2.10年前から現在を見て考える方法
以後、この2つの観点から、講演の前半と後半に分けて説明が加えられていった。
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