前の居住者が残した防犯対策の穴

編集協力/セコム IS研究所 甘利 康文氏

文/茂木 俊輔、写真/中野 和志
12月24日

 マンションと戸建て、どちらが泥棒に強いのか――。普通に考えれば、ドアや窓など外に通じる開口部の少ないマンションに、軍配は上がる。マンションで侵入口になるのは、玄関ドアやベランダに面した窓くらいなもの。これに対して戸建ては、勝手口のドアや1階の窓など、開口部がふんだんにある。侵入経路に富む戸建てには、どうしても不安がつきまとう。

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 Zさんはこの10月、マンションから同じ市内にある2階建ての中古戸建てに越してきた。「マンションの4階に住んでいたころは、夏、ベランダ側の窓を開けたまま外出したり就寝したりしていました」(Zさん)。ところが戸建てに越してきてからは、そうはいかない。1階の開口部はきちんと戸締まりするよう心がけるようになった。

 戸建てに対する不安感が募ってくるのと同時に、追い打ちをかけるように、近所で泥棒に入られたことのある家が2軒あるとの話がZさんの耳に入ってくる。「1軒はすぐそこ、リビングの窓から見えるお宅です。玄関脇の窓を破られて侵入されたそうです」(Zさん)。不安感はいっそう高まる。

 新しい生活を始めた戸建ての住まいは狙われやすいのか、敷地内には侵入されやすいのか――。Zさんの不安にこたえようと、専門家であるセコムIS研究所の甘利康文氏とともにZさんのお宅を訪ねた。

 

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