編集協力/セコム IS研究所 甘利 康文氏
STEP総合研究所 主任研究員 川嶋 宏昌氏

文/茂木 俊輔、写真/齊藤 哲也
4月16日

 研究を重ねて建てた“防犯住宅”は完ぺきか――。今回診断にうかがった戸建て住宅は、防犯意識の高い建築主であるQさんが研究に研究を重ねて造ったものだ。

 1階と2階をぱっと見ただけで、どの窓にも一定の防犯性能があることを示す「CPマーク」が張られているのが分かる。泥棒にとってはなかなか手ごわそうな構えだ。それでもQさんは、「侵入される恐れがあるかどうか、専門家に診てほしい」と言う。不安を完ぺきに拭い去りたい様子だ。

ドアや窓はすべてCPマーク付きの製品で固めた。

 二人の専門家、セコムIS研究所の甘利康文氏とSTEP総合研究所主任研究員の川嶋宏昌氏とともに訪れたのは、分譲から30~40年経過してそろそろ建て替える家も出てきた住宅地。駅からは10分程度の距離にあり、人や車がそこそこ行き交う通り沿いにある。実家を建て替えて、昨年2月に家族とともに引っ越してきた。

 建て替えるにあたってQさんは、空き巣をどう防ぐかにこだわった。防犯にこだわった理由をQさんはこう説明する。「建て替え前のことですが、今にも入ろうとしている泥棒と目が合ったことがあるのです」。これは相当に強烈な経験だ。外に干しておいた洗濯物を盗まれたこともあるという。ご近所では今でも、泥棒の被害に遭った話を聞くことがある。

 防犯上、どのような造りにすればいいか――。Qさんは、おもにインターネットの関連サイトで情報収集を始めた。「住宅展示場で開催される防犯住宅に関するセミナーに足を運んだこともあります」(Qさん)。

 学んだ内容を生かして「念には念を入れて防犯対策を施しました」という住居は、本来の費用より200万円ほど多くかかったという。「盗まれるお金も無くなっちゃいました」(Qさん)というその効果を、専門家はどう評価するのだろうか。

 

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