第98回
「タスポ」は官僚の思い上がりの象徴
政治アナリスト 花岡 信昭氏
2008年2月21日
前回コラムで、たばこを購入するときに必要となる成人認証ICカード「タスポ」の理不尽さを指摘した。思いがけず多くのコメントをいただいた。ものかきとしては反響があるのは最大の喜びなのだが、言い足りなかったポイントをあえて追加したい。
それは、「タスポ」が象徴する官僚システムの「思い上がり」についてである。筆者が「タスポ」を問題視したのは、たばこ購入という個人の嗜好に属する部分に、官僚がずかずかと土足で入り込む、そのいかがわしさ、おぞましさに対してである。
コメントで「タスポ」賛成の方の大半は非喫煙者である。日ごろ、たばこの「煙害」に悩まされておられるのだろう。未成年への販売を規制するのも大事だろうが自動販売機そのものをなくせ、という意見も少なくなかった。
筆者の立場を明らかにしておかないとフェアーではないと言われそうだから、あえて書く。当方は、アルコールは体質的に受け付けないが、ヘビースモーカーである。たばこはコンビニでカートン買いをしており、カバンの中に常に新しいのが1個は入れてあるから、「タスポ」がなくても困らない。
嫌煙論・分煙論は分からないわけではないから、都心で喫煙できる場所をだいたい覚えている。新橋はSL広場、銀座は数寄屋橋交番の裏側、日比谷公園は噴水脇といった具合だ。主要なビルも同様だ。例えば虎ノ門の日本財団のビルは全館禁煙だが、1階裏の駐車場の隅に吸える場所がある。時間調整のために立ち寄るコーヒー屋もたばこを吸いやすいところを一通り頭に入れてある。
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