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我々の国家はどこに向かっているのか

第77回
「安倍辞任」政局から何を読み取るか

政治アナリスト 花岡 信昭氏
2007年9月20日

 政治はときに急変することがある。安倍晋三首相の突然の辞意表明から2週間後の25日にも「新首相」が誕生する。自民党総裁選は党内8派の支持を取り付けた福田康夫氏が麻生太郎氏をリードしている。

 派閥の締め付けがかつてほどは効かないうえ、地方票の結果次第では大逆転もありうるのだが、まず福田氏の勝利は動かないと見られている。党総裁選管理委員会は地方県連の予備選結果について、本投票前の公表を禁じた。2001年に小泉純一郎氏が地方票で圧勝、これが本投票前に公表されたため、国会議員の投票行動を左右した。その再現を避けようとしたらしい。平日の街頭演説を禁止したことといい、特異のキャラクターで聴衆をわかせる麻生氏には不利な選挙戦の仕組みといえる。

 そこで、安倍首相辞任表明を軸にした一連の流れから、何が読み取れるか。いくつかのポイントを挙げてみたい。

 第一に指摘しなくてはならないのは、首相官邸の「危機管理」である。つまり、国家の政治指導者の危機管理はいかにあるべきかということだ。

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