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我々の国家はどこに向かっているのか

第157回
日本の政局のキホンを解説する

政治アナリスト 花岡 信昭氏
2009年4月30日

 在京の外交官たちに日本の政局がどうなっているかを解説するという珍しい体験をした。これまでも一部の大使館などに呼ばれたことはあるが、今回は笹川平和財団(羽生次郎会長)の主催で、イスラム諸国の在日大使館の大使や外交官に対して説明するというものだ。

 笹川平和財団は今年4月に「中東イスラム基金」を新設、その事業の一環として政治、経済などを中心とした日本の現状をレクチャーする機会をつくった。その第1回の会合に呼ばれた。裏事情も含めて、ざっくばらんに、分かりやすくやってほしいというのが主催者側の依頼だった。

 とにかく、1年ごとに首相が変わっているのだから、イスラム諸国の外交官たちにも日本政治の内情は理解不能の部分があるようだ。もっとも国内向けですら、この不透明きわまりない政局の行方を解析するというのは大変なことなのだが、それを在日外交官らにレクチャーするというのは、いったい、どこまで分かってもらえるか、悩むところだ。まあ、当たってくだけろの精神で、「イロハ」からの説明を試みた。

 

 以下は、その概要である。「政権交代はあるか…自民vs民主の攻防戦の裏側」というのが求められたタイトルであった。

 冒頭、豚インフルエンザについて触れた。不謹慎な言い方を許してもらえば、メキシコ発の豚インフルエンザがこれだけ各国に広がっているのだから、日本でもおそらくは感染者が出る。政府も本格的な対応を図っている。これを政局の観点からすれば、「麻生首相にまたひとつ、有利な材料が出た」ということになる。こういうときに解散なんてやっていられない、ということだ。

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