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我々の国家はどこに向かっているのか

第156回
小沢氏が代表を辞任しない民主党の構造

政治アナリスト 花岡 信昭氏
2009年4月23日

誰も猫の首に鈴を付けられない

 政治の世界の進展はめまぐるしい。ついこの間までは、麻生政権の支持率はガタ落ちで、次期総選挙で民主党政権の誕生は確定的とまで見られていた。いま、そういうことを言う人はほとんどいなくなった。

 小沢一郎氏はなぜ民主党の代表を辞任しないのか。いま、小沢氏はどういう心境でいるのか。そうしたことをずっと考えている。民主党の幹部たちにさぐりを入れても、はかばかしい返事は返ってこない。だれもが当事者能力を失ってしまっているかのようだ。

 早い話、民主党の中で小沢氏の続投を望む声は、まったくといっていいほど聞こえてこない。だれもが、いずれは辞めるだろうと見ている。だが、だれもその首に鈴をつけられない。おそるおそる、その顔色をうかがっているという感じだ。

 かつて勤めていた新聞社のトップにとんでもない人が(といった表現でご判断いただきたいが、社員の信頼度ゼロといって間違いなかった)来てしまい、社内の士気低下著しいという由々しき事態となった。そのとき、役員の間で3人だけ外されてひそかにクーデター工作が進行し、役員会で突然の解任動議が提出され、これが採択されて問題のトップを追放したことがあった。

 社員たちは喝采を浴びせたが、民主党内でこれと同じようなことができないのか。幹部にぶつけてみると、党則には解任の規定はない、といったなんとも頼りない返事が返ってきた。

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