何もできない日本が浮き彫りに
「テポドン2号」と「オバマ新核戦略」が同じ日に行われたというのも、なにやら暗示的である。日米安保体制下では、「テポドン2号」が仮にアメリカに到達することが分かった場合でも、日本は撃墜できない。逆に、日本を狙った場合、米軍にはこれを撃墜する責任があるのだが、その保証は十分なのかどうか。麻生首相は国民に向けて、その疑問に答える必要がある。
北朝鮮の狙いははっきりしている。瀬戸際作戦でアメリカを引きずり出そうという金正日戦略である。日本など眼中にはない。日本を狙うのならば、320発配備しているとされるノドンで十分だ。日本を狙っているということがはっきりした場合は、個別的自衛権の範囲内として発射基地を攻撃できるというのが、政府解釈だ。
だが、実際には専守防衛を旨としてきた自衛隊だから、F15戦闘機には対地攻撃能力は備わっていない。ピンポイント爆撃ができないのが実情だ。北朝鮮にとっては怖くもなんともない。「テポドン2号」は日本の政治そのものや防衛体制の基本的課題を浮き彫りにしたのではないか。そこをとことん追求しないと、今回の教訓が生きてこない。
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