第154回
「テポドン2号」は日本に何を残したか
政治アナリスト 花岡 信昭氏
2009年4月9日
北朝鮮の弾道ミサイル「テポドン2号」は、予告通り4月5日昼、「無事に」日本上空を飛び越えてくれた。日本に落下することもなく、自衛隊始まって以来の「破壊措置命令」を実行する場面には至らなかった。「無事に」と書いたのは、なんとも不謹慎であることは承知しているが、政府当局者の対応ぶりを見ていると、それが本音なのではないか。
それにしても、大気圏外とはいえ、日本上空を飛び越えるというのは、国家に対するきわめて失敬な態度である。本当に人工衛星を打ち上げたいのであれば、中国に頼めばいいではないか。広大な中国なら、ほかの国に迷惑をかけることもない。
ささやかに発信しているブログで「夜中にトイレに起きた古女房が亭主の頭をまたいでいくようなものだ。これをどやしつけられない亭主も情けない」と書いたら、読売のマンガ「コボちゃん」も似たようなのをやっていた。
今後は国連安保理でどこまできつい非難決議を採択できるかが焦点となっている。外交当局の努力に待つ以外にないが、「テポドン2号」が日本にもたらした影響を考えると、政治やメディアの脆弱性といったものが浮かび上がる。
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