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我々の国家はどこに向かっているのか

第149回
小沢氏秘書逮捕、検察は「民主党政権」を嫌った?

政治アナリスト 花岡 信昭氏
2009年3月5日

「西松建設事件」がついに民主党トップに波及した。小沢一郎代表の公設第1秘書(小沢氏の資金管理団体「陸山会」会計責任者)や西松建設の前社長らが政治資金規正法違反容疑で東京地検に逮捕された。これによって、政局の構図は一変する可能性がある。来年度予算の年度内成立が確定したこの時期に強制捜査に着手した裏には、いったい何があったのか。

 海外での巨額な裏金づくりが指弾された「西松事件」だが、当初から「検察の狙いは小沢にある」という声がささやかれてはいた。報道によれば、西松建設のOBらが設立した二つの政治団体を経由して政界に約4億8000万円が献金され、うち約2億円が小沢氏側に渡っていたという。小沢氏側が検察のターゲットになったのは当然ともいえる。

 小沢氏は記者会見で「すべて適正に処理している」として、代表辞任などの考えはないことを強調した。「権力がほしいままに動くとすれば、日本の民主主義を危うくするものだ」などとも述べた。

 政治資金規正法では、企業献金は、政党、政党支部、政党が指定する政治資金団体以外には行ってはいけないことになっている。小沢氏は「企業献金の認識があれば、政党支部で受けていれば何の問題もない」とも述べた。

 だが、それでは西松からの献金があまりに突出するため、今回、摘発された「トンネル献金」「迂回献金」の手口が使われたのではなかったか。二つの政治団体は既に解散しているが、会員の大半は西松社員で、それぞれ1口6万円の会費を納入、西松側がその分を賞与に上乗せして支給していたという。

 そうしたシステムだから、見かけは個人献金ということになり、小沢氏が「適正に処理した」と主張できる根拠ともなっている。小沢氏は「秘書が起訴されるはずがない」ともしており、この秘書が西松からの献金であることをどこまで認識していたかの立証が今後の焦点になる。

 事件としての解説は以上で十分だろう。小沢氏は「権力側の恣意(しい)」を指摘し、鳩山由紀夫幹事長は「国策捜査だ」と断じた。政権側と検察当局がタッグマッチを組んで民主党つぶしに動いた、などという構図を描けば、これはもう映画やテレビドラマの世界になってしまう。

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