第144回
ネット発信で何が見えてきたか
政治アナリスト 花岡 信昭氏
2009年1月29日
都内某大学から、メディア関係の特別講義に呼ばれた。大学名を明らかにしてもいいのだが、ことの性質上、非難が集中するといった迷惑をかけてもいけないので、あえて書かない。そういう懸念をしなくてはならない時代になったということも、考えてみれば残念ではある。
呼ばれた趣旨は「新聞の政治記者OBがネット発信をして何が見えてきたか」について、率直に語ってほしいというものだった。当方がネットの世界でいわゆる「炎上」を体験したり、あれこれ試みたりしていることを知り、そうした実態を学生たちに話してくれないか、というものだ。知己の教授からの依頼で、そういう機会もありがたいと思い、勇んで出かけた。
そこでの講義(というよりもざっくばらんな漫談調になってしまったのだが)を踏まえ、改めてネット時代の課題といったものを考えてみたい。
筆者は新聞や雑誌など活字媒体のほか、ネットの世界で拙稿を発信している。この「SAFETY JAPAN」もその一環だが、時事通信のサイトや、個人的なブログ、メルマガも試みている。こういう仕事をしている以上、「発信装置」はいくらあってもいい。
ネットの世界では、読者の反応がすぐ返ってくるのがありがたい。より「本音」の議論も可能になる。活字媒体だと踏み込むことに躊躇(ちゅうちょ)するようなテーマでも、ネットでは扱える。
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