第12回
セレモニー優先の小泉首相、国家観はどこに
~言葉とは裏腹な重要法案への態度~
政治アナリスト 花岡 信昭氏
2006年6月13日
通常国会は18日、会期延長のないまま閉幕する。これによって、教育基本法改正案をはじめ、多くの重要法案が先送りされた。9月退陣を明言している小泉首相にとって「最後の国会」がこういう終わり方でよかったのかどうか。国家観、歴史観のない首相としての印象を残す結果となってしまうのではないか。
当初、重要法案成立のためには7月末まで40日間程度の大幅延長が必要とされた。だが、小泉首相は表向き「重要法案成立に万全を期す」としながらも、積極的な意思は示さず、早い段階から「会期延長せず」の構えを固めていた。
この国会を早く切り上げたい思惑が生じたのは、一つには小沢民主党との「激突」イメージを回避したかったということだろう。小沢氏は9月の民主党代表選での無投票再選を確実にするためにも、審議拒否も辞せずの強硬な構えを取って与野党対決ムードを演出する必要があった。
小泉首相はそうした小沢氏の態度を見て、肩透かし戦法に出たものと思われる。重要法案成立よりも国会混迷を懸念する気持ちの方が強かったのである。
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