「たばこ1000円」はサボリの材料
「たばこ1000円」が政治家たちの「サボリ」の材料として使われている。提唱者の笹川氏としても、そういう状況では当初の真摯(しんし)な思いとは違うという気持ちを抱いておられるのではないか。
もっとも、これが政治だ、という言い方もできる。福田政権としては、消費税論議など可能な限り先送りして、とにかく1日でも長い政権維持を目指す。自民党は「いま総選挙はとてもではないが戦えない」という思惑から、これに付き合う。
民主党は本来の政策理念を捨てて、政略優先で消費税引き上げ反対を掲げ、政権を揺さぶる。この対立の構図には、もう慨嘆する以外にない。
「たばこ1000円」構想は、はしなくも、大きな構想力を失った日本政治の実態を暴きだしてくれたといえるかもしれない。
あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください
この連載のバックナンバー
- 憲法論議に「25条」が出てきた不可解さ (2009/05/07)
- 日本の政局のキホンを解説する (2009/04/30)
- 小沢氏が代表を辞任しない民主党の構造 (2009/04/23)
- 総選挙後に「大連立」再燃の可能性 (2009/04/16)
- 「テポドン2号」は日本に何を残したか (2009/04/09)

