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我々の国家はどこに向かっているのか

第113回
タスポと車内アナウンスに共通する危うさ

政治アナリスト 花岡 信昭氏
2008年6月12日

 ジョージ・オーウェルの有名な小説「1984年」は、近未来の国家管理社会の恐怖を描いたものだが、今日でもその意味合いの重要さは失われてはいない。やや大袈裟にはなるが、そのことを改めて思い知る体験をした。

 この「SAFETY JAPAN」のコラムのほか、筆者はネット社会でささやかなブログ、メルマガの発信を試みている。ネット社会というのは、自ら飛び込んで見ないと、その実態がつかめないと思うからだ。これまで「炎上」体験も含めて、意識的にいろいろな実験めいたこともやってきた。

 その本意は、今後、政治とネットとのかかわりが一段と濃いものになると確信するからだ。ほとんどの政治家はサイトを持っているが、選挙のさいは告示・公示日の午前0時以降、書き込みなどをしてはいけないことになっている。そのまま固めておかなくてはならない。公選法上、文書図画の頒布にあたると判断されているからだ。

 カードを使ったネット献金も認められていない。現在のカードシステムは、物品の購入に限定されているからである。

 ネット社会が成熟化するにつれて、そうした実態がいつまでも続くとは思えない。ネットを使った選挙運動、政治活動の本格化時代がやってくるのは必至だ。そのとき、ネット社会の実情を熟知していないと、具体的にどういう対応が必要なのかが分からない。筆者がパソコン技術もままならないのにネット社会にくらいつこうとしているのは、そのためである。

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