ナイーブなネット社会の人々
そんな議論になっていったとき、こちらがよせばいいのに「モーニング娘。」という表記がそもそもいけないとやってしまったものだから、大騒ぎになった。歌も下手でダンスもまずいこの少女集団が売れっ子になったのは、日本語を意識的に誤用したグループ名の付け方が効果的だったという側面があるのではないか、という趣旨のことを書いた。歌も下手でうんぬんが余計だった。
考えてみると、若いネット世代にとって「モーニング娘。」は「聖域」なのだ(現にそう書いているコメントもあった)。彼らの感性と真っ向からぶつかってしまったのである。「彼女たちが聞いたら悲しく思うだろう」「誹謗(ひぼう)中傷だ」「謝罪しろ」と大変な騒ぎになった。その結果、ファンの心を傷付け不快感を与えたのであれば、本意ではないので、ブログ上で謝罪することにした。
ただ、そうしたコメントの中にこういう表現があった。
私はモーニング娘。ファンの1人です。
句点はそこで文章がいったん切れるという約束ごとである。したがって、この文章だと、自分がモーニング娘である、という意味になってしまう。
「モーニング娘。」に目くじらを立てるのも確かにおかしいのだろうが、日本語表記の誤用であるという点にはだれも異存はないだろう。誤用によって印象を強める効果をねらい、それが当たったのである。
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