- HOME
- >> コラム
- >> クレーム担当者の奮闘日記
- >> 第37回
○月×日 午前
クレーム電話その意外な背景
ところで、なぜクレームの電話が、いろいろな部署や店舗に掛かってくるのだろうか。その理由は、冒頭のケースのような単なる親切心からや勘違い以外にもいろいろある。それは大きく3つに分けられる。
1つ目は既にお客様相談室から“クレーマー”と見られている人。「お客様相談室に電話しても、おわびの金品をもらえない。ほかの部署に掛ければ無料食事券くらいもらえるかもしれない」と考える。実際、話を聞くのが嫌で、割引券などを送ってしまう人がいるのも確かだ。
2つ目は「とにかく話を聞いてほしい」という人。電話がつながった部署の人に一方的に苦情を訴え、その人が謝ればそれで気が済んでしまう。
そして3つ目は、人事ネタのクレームを人事部に訴えるケースだ。「あの店長は態度が悪いからクビにしてほしい」といったもので、人事部に電話した方が、本人へのダメージも大きいだろうと狙ってのことだ。お客を装った元・現役の従業員が電話を掛けてくる場合も多い。ただし、こうした電話を真に受けて、人事部が何らかのペナルティーを科すことはあり得ない。
これだけは押さえたい!
今月のポイント
- 電話応対の3原則
(1)責任者に電話をつなぐ
クレームの電話の応対は店長か時間帯責任者が望ましい。電話応対時に判断に迷ったら、必ず上司に相談すること。自分で解決できた時も経過を必ず上司に報告することが原則
(2)メモを取る
お客様が話した内容について、メモを取らなかったばかりに、トラブルがこじれることも多い。走り書き程度でもよいので、メモを取り、責任者に伝えること
(3)勝手な約束はしない
相手の言い分を聞いて、勝手に約束をしたばかりに、こじれるケースも多い。守れるか分からない約束はしないこと
取材協力=外食相談研究会
【プロフィール】
略称、外相研(がいそうけん)。2000年10月にスタートした外食チェーンのお客様相談窓口担当者のネットワーク。消費者へのより良い対応を目指し、クレーム対応事例の共有化などを進めている。現在、参加企業は33社(総店舗数は約2万店)、理事長は宮本健吾氏(ロッテリアお客様相談センター所長)
日経レストラン編集部からのお知らせ
DVD好評発売中・接客力が高まります
外食相談研究会の協力の下、クレーム対応の「業界標準」が学べるDVD「全国2万店の実体験を基にした 飲食店の実践クレーム解決術」を好評発売中です。外相研加盟各社の従業員研修にも活用され好評を博しています。現在、日経レストランのホームページでダイジェスト版をご覧になれます。
あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください
この連載のバックナンバー
- 詫び状を出せと言われたら (2009/02/04)
- 飲食店版 「振り込め詐欺」 本社の「キムラ」にだまされるな! (2009/01/05)
- もしも店でお客が倒れたら!? (2008/12/01)
- クレーム電話がトラブルになる時 (2008/11/04)
- 写真と実物が違う カネを返せ! (2008/10/01)

