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○月×日 午前
モラルを高める例え話
偽装の背景には、「捨てるのは、もったいない」という気持ちが必ずある。確かに日常生活では、食品の賞味期限を多少越えていても、食べてしまうことはよくあることだ。その感覚を仕事に持ち込み、特に罪の意識もなく、期限切れの食材を使用してしまう─。これが現在の外食企業最大の「リスク」かもしれない。
社内規定で決めたルールを守り、期限が切れた食材を廃棄することは、当たり前のことで、食材を無駄にする「もったいない」行為ではないということを、言い続けるしかないのだろう。私たちは合宿の帰路、バスの中でもお互いに話し合っていた。
「一番大切なのは、従業員のモラルを高めることだと思います」とAさん。Aさんの会社は、トップの号令で食品偽装を起こさない体制作りを熱心に進めているだけに、その言葉には重みがあった。
Aさんは「家族や友人に期限切れの食材を使った料理を食べさせられますか?」といった分かりやすい例え話で、従業員にルールを守ることの大切さを説いているという。本質を的確に突いた例え話だな、と私は思った。
これだけは押さえたい!
今月のポイント
- 社内体制の整備を
食品偽装を防ぐには、
1.品質管理のルールを厳格に定めて守らせること。
2.そのルールを守ることの大切さを従業員に周知させること。
3.万が一、ルールを破る人がいた場合に、その事実を経営陣が把握できるようにすること。
以上、3つの施策が欠かせない。 - モラルが問われている
ルールの整備が大切だが、一番大切なのは従業員が高いモラルを持つことだ。偽装行為がどれほどお客の信頼を裏切ることにつながるのか、分かりやすい言葉で説明し、その大切さが腹に落ちるようにしなければならない。
取材協力=外食相談研究会
【プロフィール】
略称、外相研(がいそうけん)。2000年10月にスタートした外食チェーンのお客様相談窓口担当者のネットワーク。消費者へのより良い対応を目指し、クレーム対応事例の共有化などを進めている。現在、参加企業は33社(総店舗数は約2万店)、理事長は宮本健吾氏(ロッテリアお客様相談センター所長)
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