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現実主義に目覚めよ、日本!

第80回
自分たちが働く日本の経済は早く回復する

社会貢献支援財団会長 日下 公人氏
2009年4月1日

米国の軍隊は国をまとめるために機能している

 サブプライムローン問題に端を発した今回の金融危機における対応で、EUと米国を比べると、EUのほうは歴史と伝統があるためか、まだ対応に落ち着きがある。EU諸国には、困ったときに振り返ってみるべき先例があり、それを国民が共有している。だから、外国から見ても安心できる。

 EU諸国はそれぞれの歴史と伝統を共有している。ところが、米国のそれは約230年分しかない。しかも新しい移民がどんどん入ってきて、米国の歴史や伝統は自分たちに関係ないと思っている人もいる。「それは白人の歴史だろう」と彼らは思っている。

 そういう国民を無理矢理にまとめるためには、戦争が一番効果的である。米国旗を掲げた軍隊に入隊すると、移民は「米国人になれた」と思う。「これで米国で胸を張って暮らせる」と思う。

 米国では家族の誰かが1人軍隊に入隊すると、家族全員の健康保険がもらえる。健康保険のためであり、それが一番の魅力らしい。

「うちの子は親孝行で、志願して軍隊に入隊したら、イラクで死んでしまいました」と涙ながらに母は語ると、米国の『ニューズウィーク』に載る。「家族の健康保険のためにうちの子は死にました」といっている。米軍の兵士が全部アメリカ人だとは限らない。白人だとも限らない。

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