勤勉な日本だけが3年で立ち直る
麻生首相は今の経済危機を「全治3年」といった。「全治」とは、下り坂1年、底を打ってもう1回水面に顔が出るのが2年で、全治3年。それが日本人の考えだろう。では米国はどうなのか。下り坂10年、水面に出るのはいったいいつのことか分からない。
この先、緩やかにでも戻るのは、その国の国民が働くからである。国民が毎日毎日働いて埋めていって、やっと水面に出ることができる。もちろん、米国にも働く人はいるだろう。しかし、働かない人もいる。「働くことはよいことだ」と国民全体の常識が変わらなければいけない。モラルが変わらなければいけない。
それは至難の業である。日本人はそれが当然だと思っているから、「嵐が過ぎたら働こう」となるが、そんな国民は他にあまりいない。世界中ほとんどの国の国民は、嵐の後には「何か助けが来るかな」とボケっとしている。
米国など世界の国々は、そういう道徳からもう1回立て直さなければならない。日本は「勤勉」が道徳として残っている。だから、日本はサブプライムローンで出た損害のうちの、日本の分だけを埋めていけばよい。それが3年くらいということである。そうすれば、まず日本だけが立ち直るだろう。
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