第78回
オバマ大統領就任の今、日本がやるべきこと
社会貢献支援財団会長 日下 公人氏
2009年2月16日
今、日本が発言をすれば世界が変わる
1月20日、オバマ氏が米国大統領に就任した。では、日本は何すればいいのだろう。ぼやっと見ているだけでいいのだろうか。日本の政治家や評論家は「オバマは日本に対して全く関心がない」「中国のほうに関心があるらしい」「それでは日本に対してどういう政策をとるのだろうか」と、予測ばかりしている。
しかし、予測など大した意味はない。日本が小さな国だった頃なら予測しかできないだろうが、今は堂々たる大国なのである。従って日本が世界で孤立することは絶対にない。だから今、日本が発言すれば、世界は聞く。そして世界のほうが変わる。
そのアイデアがないのが大問題なのである。米国や世界が振り向くようなイニシアティブを日本がとるべきだ。日本は実績と実力があり、貯蓄や技術もたくさん持っている。世界中がそれを欲しがっている。それらを武器として使えばいい。
日本が持っている武器は、まずカネである。米国はもうこれ以上ドルを刷れないが、日本銀行はまだまだ円を刷れる。それから、日本には輸入するマーケットがある。
世界経済は、生産力ではなくマーケットの大小を競争している。つまり輸入力が勝負なのである。「日本が買うか、買わないか」で、世界が変わる。だから日本人はマーケット力を考えなければいけない。
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