オバマ氏は米国が日本化するまでの幕間のピエロ
日本の評論家に「1人2役演じる人を何というか」と聞いても、そんな言葉は大学で習っていないとの答えが返ってくるのではないか。そういう人のことを指して「プラグマティスト(pragmatist=実用主義者)」や、「バランサー(balancer=均衡をとる人)」という言葉がある。
オバマ氏は、バランスをとりながら大統領になったのだから、賢いのだろう。これからの米国もまた、バランスをとりながら壊れないようにするのだろう。壊れたとしても、日本人の目から見れば壊れているが、米国人から見れば「まあこんなものだろう」という米国になっていくのではないか。
米国の何が壊れていくかというと、まずニューヨークの米国が壊れた。「マネー、マネー、ドル、ドル」と言っていた人たちが、普通の米国人から切り捨てられるということである。その普通の米国人たちは、おそらくだんだんと日本人に似てくるのだろう。信用が大事だ、人徳が大事だという動きが米国で始まってくる。
オバマ氏は、そこに至るまでのつなぎをする幕間のピエロである。ピエロというと悪口になってしまうが、オバマ氏はリンカーン大統領のゆかりの場所で、「チェンジ、ワン ピープル!」と火の出るような演説をした。つまり、リンカーン大統領は南北戦争を通じて「一つの米国」をつくり上げたと言ったのである。分かれ争う国は立たず、と。リンカーンが南北戦争をしたときの看板は、奴隷解放ではなく、「分かれ争う家は立たず」だった。
その、米国を一つにして暗殺されたリンカーンゆかりの場所で、オバマ氏は大演説をぶった。「米国を一つにするためにわたしは命を賭けている、暗殺されてもいいんだ」と、みんながそう思うように演じた。それがただのパフォーマンスなのかどうかは、当選が決まってすぐ、オバマ氏が側近に「わたしが暗殺されないようにガードマンを2倍にしてほしい」と言ったことから読み取れる。
とにかく、1月20日にオバマ氏が就任式と施政方針演説をして、まもなく暗殺されるだろうと、まことしやかにいわれている。もしそうなったら、オバマ氏はピエロでなく英雄になる。
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