米国の軍事力は民間にあふれ出している
米国はかつての日本の考え方に戻りつつある。ある自衛隊の偉い人にそう言ったら、彼は「それは思い当たる」と答えてくれた。
その人いわく、「自衛隊が今やっていることは10年前の米国だ。日本は10年前の米国を一生懸命真似しようとしているが、もう米国が先に引き返し始めた」という。
米国は、ただ軍事力が強いことを自慢していても始まらないと気付いた。そうではなく、軍事技術の開発に投資したお金については、何とかして元を取らなければいけないが、それには、軍人が民間に移るのがよい。だから、クリントン前大統領もブッシュ現大統領も、優秀な軍人はどんどんクビを切ってきた。
クビを切られた軍人たちは、一見すると「かわいそう」と思えるかもしれないが、実際はそうではない。彼らは、民間に移ると金もうけを始めた。彼らが軍で研究開発した暗号技術やハイテク技術は、今、世の中で大活躍している。
米国が強いのは軍事力だけだと思っていてはいけない。軍を強化するなかで培った力が、今になってあふれ出してきている。そして、米国は日本の防衛省から同じようにあふれ出してこないよう、締め付けている。
守屋事務次官があれだけ締め付けられるのを見たら、もう防衛省の中の人は何もしなくなるだろう。やがて防衛省の優秀な人たちは、米国に流出してしまうに違いない。
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