「公式見解」しか話せない人が多すぎる
では、インテリジェンスとは何か。わたしは今まで77年間生きてきて、こうしてコラムを書けと頼まれたりしているのだが、それほどのインテリジェンスがあるかないか、自分では分からない。それでも人と出会って話をすると、多くの日本人はあまりインテリジェンスがないなと思う。
外務省の人でも、警察の人でも、防衛庁の人でも、大臣経験者でも、話しているのを聞いていると、「そんな浅はかなことでいいのかね」と思ってしまう。
単にインフォメーションの流通の取り次ぎをしているだけである。内心ではもっといいことを考えているのかもしれないと思って付き合うと、1割くらいはそういう人がいるが、あとの9割は、自分でも何だか分からずに公式見解を話している。
いつまでたってもマスコミ情報の受け売り、公式見解。個条書き、大学で教えるような話、黒板の上の理論、あるいは外国人から聞かされた話ばかりである。そういう決まりきったことばかり覚えて学校の成績を上げた人が日本の巨大な金融資産を運営していては、利益を外国にもっていかれてしまうのは当然である。
今のところ海外資産運用が3~4%で回っているのは、社債や国債が多いからだろう。元本保証確定利付きが多いから、パーにはならないけれど利回りが上がっていない。そんな現状に、経済評論家は「もっとリスクを取りなさい」などと言う。
冗談言うなとわたしは思う。本当にリスクを取ってパーになったらどうするのだ。リスクを取って、しかも成功する人はどんな人かを考えるのが先である。
あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください
この連載のバックナンバー
- 自分たちが働く日本の経済は早く回復する (2009/04/01)
- いつでもドルを欲しがる米国人 (2009/03/18)
- オバマ大統領就任の今、日本がやるべきこと (2009/02/16)
- オバマ氏の下で再出発する米国 (2009/01/16)
- 中国に「フェアプレー」を (2008/07/22)

