第70回
リスクを取れる人材をどう育てるか
東京財団前会長 日下 公人氏
2008年1月10日
街を歩く会社員たちの顔を見ていると、昔はいなかったような顔つきの人を見かけることが増えた。
まず、とても賢そうな女性がキッとした顔で歩いている。その人たちはたいてい外資系、その中でも金融証券業に勤務している。毎日数字やウェブの画面を見て、一瞬の決断で売り買いして、結果を出さなければいけないのだから、顔が険しくなるのも分かる。
外資系の会社はそういう人たちを成果主義で管理している。管理している人たちも経営陣から管理されている。経営陣のトップにいるのは米国人や英国人、インド人などなど。外資系の社員はそういう生活をしているから、ボーナスの額も大きく上下する。
彼らは、ひと勝負してたくさん当てたら早く引退したいらしいが、街を歩いていると、日本にも彼らのような人たちが現れたなと感じる。
日本は今や対外債権国になっている。だから、海外で運用して利益を上げることが大きな商売になっている。その運用益は、英国が3%台後半程度、ところが日本は2%台後半程度でしか回してないと聞いたことがあるが、最近の数字では英国5%、日本4%台に上昇している。そんな数字を正確に出せるのかどうか少し疑問だが、ともあれ運用のやり甲斐がある時代になっている。
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