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現実主義に目覚めよ、日本!

第64回
北京オリンピックこそ中国を教育する好機

東京財団前会長 日下 公人氏
2007年8月9日

 中国の北京政府は今、非常に立場が弱い。英語でいえばvulnerable(傷つきやすい、弱味がある)である。

 北京オリンピックまであと360日あまりとなったが、絶対に成功させないと我が身が危ない。失敗したら、共産党政権が倒れてしまう。それを彼らはよく分かっている。だから今、日本が意地悪をすれば、簡単に勝てる。それを日本の外交は分かっているのだろうか。

 外交に頼らず、日本国民にできることもたくさんあると思う。それによって、中国を教育し、中国にもっと普通の国になってもらう。そうすると日本も幸せになる。日中友好親善のために、今こそ中国に対してやることがあるだろう。

 ジャーナリストの井沢元彦さんが、雑誌に「北京オリンピックをボイコットせよ」という記事を書いていた。それはそれでわたしも賛成だが、もう一歩進んでやるべきこともあると思っている。

 今、北京に行くと、街をまたいで空を飛ぶような高速道路を作っている。それから、途方もない大きさのスタジアムを作っている。いたる所にスポーツの練習場が出来ていて、ホテルが建ち、オフィスが建ち、地下鉄を整備し、公園もきれいにしている。

 中国人はやることが大げさで、どんなことでも表面だけは整える。こう言っても、彼らは怒らない。むしろ「よく分かってくれた」と言うだろう。そして、「そうしなければこんな大きな国はまとまらないのだ」と言うはずだ。

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