サイパン島で死んだ人たちはカップルの来島を喜んでいるかも
その話に関連して、近年、サイパン島へのツアーなどに苦言を呈する向きがあった。
「たくさんの日本人が死んだサイパンへカップルが旅行に行って、昔の戦車とか大砲とかを遊び場にして、いちゃいちゃやっているのは嘆かわしい」と新聞は書いた。
わたしはそれを読んで、靖国神社の先輩の話を思い出し、「死んだ人は、喜んでいるかもしれない」と思った。
自分たちが命を捨てて戦って、それで米国は日本を尊敬するようになったから、戦後、若い日本人は経済だけでやっていくことができた。そのおかげで豊かになって、こうやって自分の子供や孫が遊びに来てくれている。サイパン島で死んだ人は、カップルがたくさん来て喜んでいるんじゃないか。
死んだ人は、誰かが来てくれればうれしい。若い人が来て、遊んでいてくれて、それで結構だ。そういうことがあるとわたしは思っている。
そして、こうしたことは今のうちに伝えておかないと、だんだん代が替わっていくにつれて分からなくなっていってしまうだろう。
自衛隊の隊員は靖国に祭られるか
防衛問題評論家の志方俊之さんは、元自衛隊の陸将で、北部方面総監だった。その前は旭川の第2師団長で、さらにその前は米国大使館に勤務され、そのもっと前、赤ん坊のときは、お父さんが陸軍中将だった。
お父さんはシベリアへ連れて行かれて死んだそうだ。その志方さんが、自衛隊と靖国について興味深い話をされていた。
サマワへ行った自衛隊が帰国したとき、「1人も死なないで帰ってくるとは、こんなうれしいことはない」と志方さんは言った。「サマワへ行ったのは全部自分の部下だった人たちである。誰か3、4人は死ぬんじゃないかと思っていた」と。
志願者の中から500人、あと100人足して合計で600人の自衛隊員がサマワへ派遣された。その自衛隊員たちの多くが幹部に「死んだら1億円くらいくれるらしいが、それはいいとして、靖国神社はどうなのですか」と質問したそうだ。
そこで幹部は、そういう隊員たち10人くらいを引き連れて、お正月に靖国神社に行ってお参りをして、宮司に会い、「わたしたちは靖国神社へ行けるんでしょうか」と聞いた。
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