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第84回
食べ物を燃やす ― 何かおかしい今のバイオ燃料

経済アナリスト 森永 卓郎氏
2007年6月4日

 4月からオレンジジュースの希望小売価格が上がった。5月には日清製粉が業務用小麦価格を一部引き上げている。さらに6月には、キユーピーがマヨネーズの価格を1割値上げする。マヨネーズの値上げは1990年以来、17年ぶりのことだ。

 デフレが深化している状況で、なぜ食料品だけ値上げが相次いでいるのか。その原因は一つしかない。バイオ燃料の普及で、その原料になるトウモロコシの需要が急増したからだ。

 需要増でトウモロコシの価格が上がると、オレンジや大豆、小麦の生産農家がトウモロコシに転作し、オレンジ、大豆、小麦の供給が減って、価格が高騰するというメカニズムになっている。

 マヨネーズも原料となる植物油が大豆の価格高騰で値上がりし、その余波を受けた。

 食料品の価格が軒並み上がろうと、いまやバイオエタノールによるバイオガソリンで車を走らせようというのが世界の流れだ。

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