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構造改革をどう生きるか

信じられない福井総裁の利上げ継続宣言

 日銀の福井俊彦総裁は、GDP速報が発表された5月17日に、金融政策決定会合後の記者会見に臨み、「GDP速報は全体として想定の範囲内」としたうえで、金利の引き上げを継続する考えを改めて示した。

 そのなかで福井総裁は「仮に消費者物価指数が多少のマイナスであっても十分利上げは可能だと思う」と述べた。デフレのなかで利上げを継続するというのは、金融政策の常識を否定するものだ。「何が何でも利上げをする、日銀は利上げを先行して考えているというコメントは大間違いだ」と福井総裁は付け加えたが、普通に考えたらそうとしか考えられない。

 福井総裁が示した利上げ継続の根拠は、「低金利が経済・物価情勢と離れて長く継続すると、非効率な経済活動に資金が使われ、短期的に景気や資産価格を押し上げることはあっても、その後の調整を余儀なくされ、息の長い成長を阻害する可能性がある」というものだった。つまり、資産バブルを抑えるために利上げを継続するというのだ。

 確かに都心の地価は高騰しているが、それはごく一部の地域で起きている話で、全国レベルでは地価下落が続いている。いまの状況はバブル期とは明らかに異なるのだ。

 本当に資産バブルが福井総裁の最大の懸念材料なのだろうか。そうだとすれば、日銀の「バブル恐怖症」のおかげで、せっかく戻りかけた景気を壊してしまうリスクが高まっていることは間違いないだろう。

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