財務官僚の意のままに動く麻生内閣では景気回復は望めない
最近は、政治家の発言にはちょっとやそっとでは驚かなくなったが、先日のG20における与謝野大臣の「確約」には久しぶりにびっくり仰天した。
それは、「わが国はGDPの2%にあたる財政出動をする」という発言である。これを聞いた直後のわたしの感想は、「財政出動はせいぜい10兆円程度にとどまってしまうのか」というものである。少しがっかりした。
だが、愕然としたのはその直後である。「すでに7兆円分の財政出動をしているので、残るは3兆円だ」というではないか。失礼ながら、「この人、何を考えているんだろう?」と疑わざるを得なかった。現在の経済状況となんと心得ているのだろうか。
中国はGDPの15%にあたる財政出動をした。だからこそ、景気も戻ってきて、株価も上向いてきたのである。
いま日本に必要なのは、国民の意識がガラリと変わるほどの思い切った景気対策なのだ。ところが、数10兆円単位の大きな景気刺激策は行われることなく、ましてや国民が将来に対して安心感を持てるような福祉や年金の拡充といった社会保障の充実策は決して実施されない。
ほとんどの財務官僚の意識というのは、思い切った景気対策などをして、財政が悪化してはたまらないという程度のものなのである。国民がどれほど景気低迷に苦しみ、将来に不安を抱いているのかなどということは、これっぽっちも考えていないに違いない。
そんな財務官僚の意のままに動く麻生政権が続く限り、日本経済は立ち直れない。支持率をやや回復した麻生政権が、このまま秋までずるずる続いていけば、残念ながら日本経済もまたずるずる落ちていく可能性が極めて高くなってきたというのが現状なのである。
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