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構造改革をどう生きるか

第162回
言葉の大切さを理解していない麻生総理

経済アナリスト 森永 卓郎氏
2008年12月1日

 就任前から懸念されていたことだが、麻生総理の失言が止まらない。先日は、医師の会合に出席して「医者は変な人が多い」と言って問題になったが、今度は医療費を巡って「何もしない人の分を何でわたしが払う」と述べている。さらに、これ以外にも、大きく報道されていない失言は山のようにある。

 一部には、そうした発言に対して、「思ったことをズバズバ言って気持ちいい」「正直な人だ」などと評価する向きもあるが、居酒屋でサラリーマンがクダを巻いているのではない。一国の総理大臣の発言としては、あまりに軽率であるとしか言いようがない。

 その一方で、漢字の誤読についてもずいぶん報道された。日中関連のイベントで「四川大地震は『みぞゆう(未曽有)』の自然災害」「これだけ『はんざつ(頻繁)』に両首脳が往来したのは例がない」と読んだり、参院本会議で「村山談話を『ふしゅう』(踏襲)する」とまで読んだ。最後の例は「踏(ふ)む」と「襲」という、知っている漢字の読みを組み合わせたのだろうが、ちょっとお粗末だ。

 もっとも、単に漢字が読めないだけならまだいい(本当はよくないが)。しかし、これはただ字が読めないというだけではなく、もっと深刻な問題をはらんでいるとわたしは思うのだ。

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