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構造改革をどう生きるか

役所のマインドコントロールにかかるメディア

 なかでも役所の得意技は、自分たちに都合の悪い資料を、目立たないようにそっと公開することである。例えば、昨年の世代別年金給付の将来シミュレーションだ。そうした大切なデータは、厚生労働省のホームページですぐに見つかると誰しも思うだろう。トップページから直接リンクしていてもおかしくない。

 ところが、厚生労働省はそのデータを公開しているものの、ほとんどの国民はそこにたどりつけない。なぜなら、それは社会保障審議会が4月に行った、特定の会議の配布資料の中にあるからだ。いくら検索機能が発達しているとはいえ、ごく一般の人はそんなところまで見に行けない。そんな時間もないし、そういう宝探しの能力はない。でも、「隠しただろう」と問い詰めれば、財務省の役人は「きちんとホームページに公開しています」と答えるに違いない。

 これが霞が関の悪知恵なのだ。メディアの人は、そうした役人の体質をよく知らないから、すぐに役人に言いくるめられてしまう。「財政赤字だから、景気対策の財源確保は難しい」と言われると、「ああ、そうですね」となってしまうのだ。これが、小沢代表の言うマインドコントロールなのである。

 わたしは、幸か不幸か何年間にもわたって役人をやってきたので、そうした役人の手口というのはよく分かっている。そして、前々回に述べたように、公益法人に天下りしている人に対する手厚い保護も知っている。年収2000~3000万円の給料を払った上に、様々な必要経費を含めて1人あたり年間1億円の費用がかかっているのだ。

 だが、引退した役人に個室や秘書などはいらない。大きな机もふかふかの絨毯も不必要だ。彼らは、海外旅行ももちろん経費で行き、お土産も経費で落とす。そうした無駄づかいを叩ききれば、22兆円などすぐに出てくるはずだ。

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