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構造改革をどう生きるか

詐欺に満ちあふれていた米国の金融システム

 格付け会社のインチキぶりもあきれるばかりである。驚くことに、リーマンが破綻する直前まで、リーマン自身が出している無担保の社債に対して、格付け会社はA(シングルA)を与えていた。これは、日本国債と同レベルである。こんなバカなことがあるだろうか。

 すでに市場もリーマンの社債を見放していて、金利が2桁になっていたほどである。そんなジャンク同然の社債に、Aをつける人間がいるとは信じられない。

 さらに、サブプライムローンを組み込んでいたCDOという証券にいたっては、AAA(トリプルA)を与えていたのである。これを詐欺といわずになんと言おう。

 リーマンに限らず、米国の証券会社は、そうしたインチキ商品を山のように作りあげて、右から左に金を稼ぐというやり方をしていたのである。言い換えれば、米国全体の金融システムが詐欺に満ち溢れていたのである。

 今回の金融危機はそうしたインチキが破綻したことが原因なのであって、サブプライムローンが問題なのではないのだ。

 そのインチキぶりは、そうした証券会社の給料からもうかがい知れる。ゴールドマンサックスの社員の平均年収は、7000万~8000万円だと言われている。聞いたところによると、新入社員でいきなり1000万円近くをもらえ、2年目で早くも3000万円。5年目で年収1億円に達するという。大手のモルガン・スタンレー、リーマン、メリルリンチの給与体系も似たりよったりだろう。

 しかし、入社して5年目の社員が1億円分も稼いでいるとは、とうてい思えない。5年目といえば、一般の中小企業なら主任になれればいいほうである。ひがんで言うのではないが、そんな社員が億単位の給料をもらうということ自体が、どこかおかしいではないか。

 ちょっとでもビジネスをやったことのある人なら、まともなことをして平均年収7000万~8000万円など払えないということくらい、すぐに分かるだろう。テレビ局のような、規制に守られている企業でさえ、そんな給料は払えない。

 ではなぜ、そんなに給料が払えるのか。それは、まともじゃないことをやっているからにほかならないのである。

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