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構造改革をどう生きるか

第149回
小池総裁が誕生すると心配な「あの再現」

経済アナリスト 森永 卓郎氏
2008年9月5日

 前回のコラムで、「政治の世界は一寸先が闇(やみ)」とは書いたが、さすがに福田総理の辞任には驚いた。総選挙前に辞任するのは確実だと思っていたが、プライドの高い福田総理が、まさかこの時期に辞めるとは思っていなかった。

 おそらく、当初の考えでは、年末まで臨時国会の会期を延長して、来年度予算の政府原案を閣議決定してから辞任するというものだったに違いない。今年度予算の補正を含めてきちんと景気対策をとってから辞任すれば、なんとか政治責任を果たしたことになり、福田総理のプライドが保てるからだ。

 唐突な辞任の理由は何か。民主党の代表選の影を薄くするためという、うがった見方をする人もいるが、いくらなんでも嫌がらせのためだけに首相の職を辞するほど嫌みな人ではないだろう。

 やはり、公明党の影響が大きかったに違いない。公明党の支持がなければ、臨時国会で新テロ特措法案を成立させることができない。一方、公明党は、東京都議選とのからみで、遅くとも年始までに解散総選挙をやりたい。そこで、公明党の要求を飲まざるを得なくなったのではないか。

 だが、残念ながら国民に不人気のままでは、とても選挙を戦えない。そこで、解散総選挙の前に、人気の高い麻生幹事長に総裁職を禅譲しようと考えたのだろう。

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