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構造改革をどう生きるか

現在の価格下落は、大暴落を前にした第一波の小暴落

 そして、バブル崩壊の第三にして最大の前兆は、投機対象の値動きが激しくなるということだ。

 バブル絶頂期のころは、誰もが安心して参入してくるので、価格は一方調子で右肩上がりになる。だが、バブルというのは、実体のないところで値段をつり上げている。そのため、崩壊が間近になると、あまりの高値におびえて市場から逃げ出そうとする資金が出てくる。その一方で、まだまだ行けると考えて参入してくる資金がある。その両者が交錯するために、価格が不安定になるのだ。

 これは、地震のメカニズムと似ている。地震では、プレートの移動に伴う歪みが蓄積して、その歪みに耐えられなくなると、プレートが一気にずれて大地震が発生する。バブルも同じで、無理な高値に市場が耐えられなくなると、暴落が起こるのだ。

 ただ、バブルが地震と違うのは、何度か小さな相場の下落を重ねたのち、大暴落があるという点だろう。その第一波の下落が、現在の相場なのではないかと、わたしは見ている。

 今回の値下がりの直接の原因は、あまりに異常な価格急騰のため、米国の石油需要が抑えられたことによるといわれている。確かにそれは事実だろうが、そうしたことがきっかけとなって投機資金の流出が起こり、小暴落、大暴落の呼び水となるのである。

 では、大暴落はいつ起きるのか。その時期を予測することは、大地震の予知ができないのと同様にきわめて困難だが、わたしはブッシュ大統領の退任がきっかけになるのではないかと考えている。なぜなら、原油バブルをつくりだした投機資金というのは、ブッシュ政権が強化してきた金融資本主義の下で膨張したものにほかならないからだ。

 現在、我が国では、あらゆる政策が原油高を前提として成り立っている。だが、それで本当によいのか、わたしは疑問に感じている。もちろん、短期的な措置として、例えば漁業従事者に燃料費を補助するといった手当ては必要である。だが、抜本的な政策を考える際には、このあとに原油価格が大幅に下落する可能性を考慮に入れておくべきだと思うのだ。

 それでは、原油価格が大暴落したのちに何が起きるのか、それは次回のこのコラムで述べることにしよう。

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