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構造改革をどう生きるか

何が財源のまっとうな使い道なのかを考えよ

 確かに、赤字が圧縮するといっても年間数億円の赤字は出る。しかし、赤字だからといって無駄遣いをしているわけではない。

 今の時代は、昔と違って自営業者が減っているので、子どもたちが仕事の場を実際に目にする機会が少なくなっている。そんな子どもたちを前にして、人生の先輩が「仕事とはなにか」を見せてくれるのだ。税金の使い道として、これほどまっとうなものがあるだろうか。道路特定財源でカラオケやマッサージ機を買うのとは、まったく次元の違う問題なのである。

 だが、マスコミもわかりやすい話に飛びついてしまい、まるで渡辺大臣を改革派、わたしたちを抵抗勢力のように書き立てるから困ったものである。

 しかし、渡辺大臣のパフォーマンスのために叩き売りをすれば、結果的に国民を負担が増えることになることは自明である。

 言うまでもないが、わたしたちは雇用・能力開発機構から金や仕事をもらっているわけではない。有識者会議は厚生労働省の要請によるものであり、雇用能力開発機構とは関係ないところで、「私のしごと館」という体験学習施設を、いかに国民負担を減らす形で活用するかを検討してきたのである。

 冷静になって考えれば、官の改革のために競争入札で民間委託するというのは、筋としてはもっとも厳しい措置なのである。

 渡辺大臣の見識のなさ、ビジネスの根本に対する無理解を、わたしは正したい。

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