第124回
いま、日銀総裁に求められる資質とは何か
経済アナリスト 森永 卓郎氏
2008年3月17日
日銀総裁選びが混迷している。
今月7日、政府は武藤敏郎現副総裁を総裁に昇格させ、副総裁に白川方明京大大学院教授と伊藤隆敏東大大学院教授を充てる案を示した。しかし、衆参両院で同意されたのは白川氏のみで、野党が多数を占める参議院では、武藤、伊藤両氏が不同意とされた。
現総裁の任期切れが19日ということもあり、政府は早急な対応策を迫られており、すでに両氏に代わる具体的な名前も何人か挙がっているようだ。
では、民主党はなぜ両氏に不同意だったのか。その根底には、財政と金融の分離が必要だという主張がある。そうなると、金融のトップ人事に、バリバリの財務官僚だった武藤氏と、内閣府経済財政諮問会議の議員である伊藤氏はふさわしくないというわけだ。だが、その主張は正しいのだろうか。
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