ディーゼル乗用車のブレイクで、自動車業界地図が塗り変わる
こうした動きを受けて、日本国内でも冒頭で紹介した日産自動車だけでなく、排ガス規制をクリアした乗用車の販売が開始されようとしている。
スバルからは、3年の開発期間をかけて誕生した「ボクサーディーゼル」エンジンがプレス公開された。欧州市場では、このエンジンを搭載したレガシーが、今春にも発売される予定だ。日本市場への投入時期は未定だが、遅かれ早かれ販売が開始されるのではないか。
ホンダは、窒素酸化物と微粒子を減少させる独自のターボディーゼルエンジン「i・DTEC」を開発。そのエンジンを搭載した乗用車を2009年に米国市場に投入し、その後日本でも発売する予定だ。
こうして、実際にディーゼルエンジン搭載の乗用車が登場して、「これはいいぞ」という評判が立てば、人気が沸騰する可能性があると私は信じている。すでに生産技術は確立されているので、そうなると一気にメーカー間でのディーゼル戦争が始まるに違いない。
これまでは、ハイブリッドを制した自動車メーカーが勝ち組となっていた。しかし、今後数年にかけて、ディーゼルを制したメーカーが日本市場を制するのではないか。もしかすると、ハイブリッドから燃料電池車へという日本の常識は誤っていたのかもしれない。
確かに、トヨタはこれまでハイブリッドで圧勝してきたが、いまのところディーゼルエンジンにはあまり積極的でないように見える。もちろん、トヨタのことだろうから、何も考えていないわけはないだろう。本気で取り組めば、すぐさま結果も出てくるに違いない。
いずれにしても、ディーゼルエンジンの普及は、自動車メーカーの業界地図を塗り替える起爆剤となることは間違いない。
あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください
この連載のバックナンバー
- 漢字は読めなくても政局が読める麻生総理のすごい能力 (2009/05/07)
- 似ているようで全く異なる与党と民主党の景気対策 (2009/04/28)
- 3月に景気が底入れしたと考えるいくつかの根拠 (2009/04/21)
- なぜ誰もデフレの危機を叫ばないのか (2009/04/14)
- 複雑怪奇な平日の高速道路料金に隠された陰謀 (2009/04/07)

