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構造改革をどう生きるか

株高は逆バブル崩壊の過程

 この株高をバブルとかプチバブルという人がいる。確かに2005年12月に東証一部の時価総額が500兆円を突破し、15年ぶりの高値をつけた。また売買高も過去最高だ。1万5500円台という株価も5年2ヶ月ぶりの高値である。

 日本経団連の奥田碩会長も「ちょっと行き過ぎ」と警鐘を鳴らしたが、私はこの株価はバブルではないと思う。

 大型株が盛んに取り引きされるとか、景気を無視して株価が上がるなどバブルと似た側面もあるが、実はこの株高は「逆バブル崩壊」の過程である。逆バブルとはデフレが解消し、資産価格が一気に上がる現象だ。

 デフレが起こっているときは、ずっと下がっていくと投資家が皆思うので、将来の値下がり分を織り込んで株価が形成される。ところが、デフレ脱却の期待が高まると、本来の数字に戻るわけだ。これを「逆バブル崩壊」と私は呼んでいる。過去を見てもデフレから脱却するときは、ごく短期間、つまり数ヶ月で一気に株価や地価が上昇する。これは時代を超えた真理だ。

株価史上最高値
株価史上最高値(東京・中央区日本橋兜町の東京証券取引所)
(写真提供:時事通信社。なお同写真およびキャプションについて、時事通信の承諾なしに複製、改変、翻訳、転載、蓄積、頒布、販売、出版、放送、送信などを行うことは禁じられています)

 思い返せば1989年12月29日の大納会の日がバブルのピークだった。当時、株価は3万8915円をつけた。ちなみにいまは1万5500円台だ。

 東証1部のPER(株価収益率)はバブルピーク時に61.74倍だったが、いまは30.38倍と半分になった。しかもこの数字は前年利益で見たときのもので、いまは利益予想がもっと高いので20倍くらいに収まっている。20倍なら割高とは全くいえない。企業の資産価値とはその年の利益の20~30年分で買える額だから、20倍は当たり前の数字だ。

 また、東証1部のPBR(株価純資産倍率)はさらに実情を正しく反映しているかもしれない。PBRとは企業の純資産に対する株価の時価総額を示すものだが、バブルピーク時は5.6倍だが、いまは2.4倍だ。つまり、バブル時の株価は純資産の6倍にもなっていたが、いまは2.4倍。プチバブルとさえいえない。

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