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構造改革をどう生きるか

この10年はマネーが世界各地を駆け抜けた戦国時代

 戦国時代というのは、室町、江戸というそれぞれ300年にわたる安定した時代の転換期に起きた。政治にしても、経済にしても、まっとうなメカニズムで運営されていたのではなく、転換期特有の混乱を背景にして、オーナーが入れ替わっただけであった。

 そう思うと、この10年間の世界経済もまた戦国時代だったのではないだろうか。マネーが世界各地を駆け抜けるだけの経済であり、とてもまっとうなメカニズムだとは思えない。

 そもそものはじまりは、1997年のアジア金融危機だった。タイや韓国では通貨危機が発生。当局は、自国通貨を防衛するために手持ちのドルを売ったが、とうとう米びつがつきてしまい、IMFが救済に走ることになった。

 韓国では、そのときの救済条件として、銀行は外資に対する防衛政策をとってはいけないとされてしまう。その結果、6大メガバンクのうち五つが外資の手に落ちた。

 だが、もともと資金繰りがまわらないための倒産だったから、いったん資金がまわるようになればV字回復する。すると、二束三文で外資が買い占めた不動産や株の価格が上昇。韓国の場合でいうと、1年たらずで株価は3倍にもなった。そこで、ハゲタカは高値で売り抜けて去っていったのである。

 次に、そのマネーが日本に入ってきた。さあ、不良債権処理だといわれるなか、ゴルフ場、不動産、株式などが軒並み外資に買い占められた。外資が底値で買った銀行株はその後、劇的に上昇。例えば、みずほ銀行の現在の株価は、これだけ株価低迷が叫ばれているというのに、それでも彼らが買った2003年の春と比べると10倍以上もある。

 こうして我が国でもまた、高値で売り抜けてハゲタカは出ていった。

 そして、その金が米国や欧州の不動産に向かった。そこでも、さんざん地価をつりあげておき、逃げていったあとにサブプライムローン問題が起きた。そこから逃げた金が、いま原油や穀物に向かっているというのが現状である。

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