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構造改革をどう生きるか

小泉氏と信長の共通点、「対抗勢力つぶし」

 信長の政策の第一は、関所の撤廃や楽市楽座の創設である。これは、誰もが自由に通行ができ、誰でも自由に市場で物を売れる制度のこと。いわば規制緩和の断行である。自由貿易、規制緩和、小さな政府を叫ぶ、現代の構造改革派とまったく同じ主張をしていたのである。

 さらに興味深いのは、信長の背後にある隠れた狙いである。彼は、単に自由取引による経済の活発化だけを目的としていただけではなかった。

 実は、それまで、関所や市場で徴収される税は、信長の対抗勢力である公家や寺社の収入源になっていた。信長はその収入源をつぶしにいったのである。

 これはまさに、小泉元総理が公共事業カットや郵政民営化をすることによって、旧経世会の財源・既得権益を奪いにいったのとまったく同じ構造ではないか。

 結果的に二人とも、敵の財源をうまく絶つことに成功し、敵を撃滅したわけだ。

 もっとも、革命、改革というのは、根本から体制が変わるのではなく、オーナーが替わるだけに終わることが往々にして多い。事実、道路公団にしろ郵政にしろ、終わってみれば構造改革派の仲間がトップに座っただけのことである。改革によって国民にいいことがあったのかといえば、まったくない。

 それどころか、値下げするはずだった首都高速料金を今年秋から実質的に大幅値上げするという暴挙にでた。郵政にしても、経営効率化で値下げするはずだったのが、手数料の値上げや窓口の減少などでサービスが低下しただけである。

 一部の評論家たちは、さまざまなメリットを取り上げて擁護しているが、肝心の国民にとってメリットはほとんどなかった。結局、オーナーチェンジをしただけに過ぎないのである。

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